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映画「クロス・ロード」を見よう!

クロスロード
ブルース・ファンには忘れられない映画

いやしかし。。。
日本のブルーズファンでこの映画を見ていない人はいるのだろうか?

ウォルター・ヒルのメガホンで1986年に公開されたこの作品は、「アウト・サイダー」「ベスト・キッド」で一躍アイドルとなったラルフ・マッチオが主演、少年が苦難を乗り越えて大人へと成長していくという典型的なアメリカ青春娯楽ストーリーであります。

しかしながら、「クロス・ロード伝説」という題材を真っ向から扱った数少ない娯楽映画で、スライドギターの文化遺産的職人ライ・クーダーが音楽を担当したことと、まさに伝説のブルーズマン「"フーピン"サニー・テリー」がそのレコーディングに参加していたことでブルーズファンを喜ばせたのは間違いないでしょう。(サニー・テリーはこの仕事を最後に74年の生涯を終えました。合掌)

ちなみにクライマックスのギターバトルで悪役ギタリスト(?)を演じるのは、ギター小僧の憧れ「スティーヴ・ヴァイ」大先生(台詞なし)であります。随所に音楽ファンの心をくすぐるキャスティングがニクイですね〜。

また、冒頭のシーンでは、ロバート・ジョンソンの「KING OF THE DELTA BLUES SINGERS II」のレコードジャケットをもとに当時のレコーディング風景を再現したものと思われます。
「緊張しないように壁に向かって歌った」なんて細かいエピソードも忠実に再現していて
「ロバート・ジョンソンはこんな風にレコーディングしたんだ」と嬉しくなってしまいます。
このシーンだけでも見る価値アリです。

劇中でロバート・ジョンソンの親友とされるウイリー・ブラウンは実在の人物ですが、親友と言うより先輩で、ハーピストではなくギターを弾いていました。
ロバジョンにギターを教えた一人という話もあります。

あらすじを簡単にいいますと。

ユジーン・マルトーン(ラルフ・マッチオ)はジュリアード音楽院に通う将来有望なクラシックギタリスト。しかしその実は、ブルーズに憧れ、ロバート・ジョンソンの幻の曲を見つけ出し世に送り出そうとする野心家だった。

ウイリー・ブラウン(ジョー・セネカ)はロバート・ジョンソンの親友でハーピスト、過去にロバート同様クロス・ロードで悪魔と契約を交わしていた。殺人事件を起こし、現在は懲役者用老人ホームで暮らす。
幻の曲を聞き出すためウイリーに近づくユジーン。ウイリーは故郷ミシシッピに連れて行くことを条件にその曲を教えるという。

ホームを抜け出し、ミシシッピへ向かう二人。演奏で小銭を稼ぎヒッチハイクとその日暮らし、まさにブルーズな放浪の旅となった。

途中出会った家出少女とのつかの間の恋、失恋、差別、社会の不条理を目の当たりにし自分のブルーズに目覚めるユジーン。

二人は悪魔との契約を破棄するため再び伝説の地「クロス・ロード」に立つ。 悪魔の化身レグバは、ウイリーの契約を破棄する条件にユジーンにギターバトルに参加することを言い渡す・・・。

とまあ、こんな感じです。

ストーリーは単純明快なのですが、モノトーンの回想シーンや、ライ・クーダーの絶妙な音楽によりなんとも幻想的な仕上がりになっています。

保存版にしたい、1品です。まだ見てない人も是非!

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