エスニック・スケール

世界各国には、その民族の音楽文化を背景にした西洋音楽とは異なる様々な民族音階(エスニック・スケール)があります。特徴的な音を含んでいたり使ってはいけない音があるので、スケールをたどるだけでもそれらしく聞こえます。

スパニッシュ・8ノート・スケール

構成音

Tonic m2/♭9 m3/#9 M3 P4/11 P5 m6/♭13 m7

スペイン音楽(フラメンコなど)に用いられる8音の音階です。フリジアンにM3を足した音階と解釈できます。このスケールを単に「スパニッシュ・スケール」と呼ぶこともありますが、本来はスパニッシュ・8ノートからm3を引いた音階(ハーモニック・マイナー・パーフェクト・フィフス・ビロウ)を「スパニッシュ・スケール」と呼び区別されるようです。

アラビック・スケール

構成音

Tonic m2/♭9 M3 P4/11 P5 m6/♭13 M7

アラブ(中近東)風のスケールです。「スパニッシュ・スケール(ハーモニック・マイナー・パーフェクト・フィフス・ビロウ)」とは第7音(M7)が違うだけです。「ダブル・ハーモニック・スケール」という別名があります。

ハンガリアン・スケール

構成音

Tonic m3/#9 M3 ♭5/#11 P5 M6/13 m7

ハンガリーの民族音階でメジャーコードに対応しています。一般的に「ハンガリアン=ジプシー」というイメージがあるようですが「ジプシー・スケール」という場合は「ハンガリアン・マイナー」のことを指します。

ハンガリアン・マイナー・スケール

構成音

Tonic M2/9 m3/#9 ♭5/#11 P5 m6/♭13 M7

いわゆる「ジプシー・スケール」です。アラビック・スケールの4番目の音から始めたのと同じ構成で「ダブル・ハーモニック・マイナー」とも呼ばれます。

ヒンズー・スケール

構成音

Tonic M2/9 M3 P4/11 P5 m6/♭13 m7

インド風のスケール、なのですが個人的にはどのへんがインド風なのかピンと来ません(笑)

ヨナ抜き長音階・スケール

構成音

Tonic M2/9 M3 P5 M6/13

その名の通りメジャー・スケールの4番目(P4)と7番目(M7)の音を抜いた音階で、実はメジャー・ペンタトニックスケールと同じものです。古典的な邦楽の音階には様々なものがありますが、このヨナ抜き音階は日本古来からあるものではなく明治以降の近代邦楽で取り入れられました。明るい曲調の演歌、流行歌で多く聴かれます。

ヨナ抜き短音階・スケール

構成音

Tonic M2/9 m3/#9 P5 m6/♭13

ナチュラル・マイナー・スケールの4番目(P4)と7番目(m7)の音を抜いた音階です。別名を平調子とも言います。この音階の4番目の音から始めた転回型を「雲井スケール」、2番目の音から始めた転回型を「岩戸スケール」と呼びます。
ヨナ抜き長音階はメジャーペンタトニックと同じものですが、こちらはマイナー・ペンタトニックとはまったく関係ありません。明治~昭和の演歌、流行歌で数多く使われた音階です。

琉球・スケール

構成音

Tonic M3 P4/11 P5 M7

沖縄民謡で聞ける独特の明るい雰囲気を持ったスケールです。メジャースケールからM2とM6を省いた5音階です。