ブルース・ハープは吹いてはイケナイ?

渋いブルースにあこがれて、ハーモニカを買ったまでは良いけれど、どうも違うって思ってませんか?
同じ10ホールズでもブルースの場合、ちょっと奏法が違うのです。

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ストレート奏法(ファースト・ポジション)

ハーモニカはトニックコードの「ド、ミ、ソ」が全て「吹く」音になっていることからも分かるように、「ストレート(ファースト・ポジション)」つまり楽曲と同じキーのハープを使う場合、基本的に「吹く」ことを中心に演奏します。
イメージでいえば、「吹いて、吸って、吹く」っていう感じですね。

ストレートの音の配列は次のようになります。

図3_1

ところが、同じハーモニカを使ってもブルースを演奏する場合はちょっと違います。

クロス・ハープ奏法(セカンド・ポジション)

ブルースでは一般的にセカンド・ポジション(クロス・ポジション、クロス・ハープとも言う)を使って演奏するのですが、この奏法を使うと主要な音がほとんど「吸う」方に来てしまいます。
また、ブルース・ハープに欠かせない「ベンド」も吸うことが中心の奏法ですよね。

※クロス・ポジション(セカンド・ポジション)とは楽曲のキーに対して完全4度上(完全5度下)のハープを使って演奏する奏法です。ギタリストにはサブドミナントの音のハープと言った方が分かりやすいかも知れませんね(例:Cの曲にFのハープ、Aの曲にDのハープ)

クロス・ポジションを使うと次のような音の配列になります。

図3_2

ブルースで重要な音と言えば「ブルーノート(ミ♭、ソ♭、シ♭)」ですね。
「シ♭」は5番を吸う音ですし、「ミ♭、ソ♭」はベンドを使って演奏します。
実質的に「吹く」音は「ファ、ラ」の2音だけになります。
「ド」の音は「吸う」方にも「吹く」方にも登場していますが、”決め”で使うのはほとんど2番の吸音です。

哀愁のあるハープの響きに魅せられて買ってみたものの、クロスポジションの演奏がいまいちピンとこないと思っている人(僕も最初そうでした。)は、2~6番の穴を中心に「吸って」みましょう。
何となくつかめるんじゃないかなあと思います。

イメージは「吸って、吸って、こねくりまわして、吸って、吹いて、吸って、吸って」という感じです。(ちょっと下品。。。)

というわけでブルース・ハープは「吹いてはイケナイ」というつもりで演奏しましょう!

参考:セカンドポジション対応表

曲のキー C D E F G A B
ハープのキー F G A B♭ C D E

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