下調べは入念に
アコースティックギターのカタログスペックを見るためのポイント。譲れないポイントだけしっかりチェックしましょう。
下調べといっても何を調べたら良いんでしょう?
価格ですか?いえ、それだけではありません。
自分の「好みかどうか」を調べるのです。
そんなこと言われなくても雑誌、カタログ、インターネット・・・とまだ手にせぬ愛しのハニーに思いをめぐらせ至福のときを過ごしていることでしょうが、ココはちょっと冷静に条件を整理してみましょう。
カタログ・スペックで分からない部分は実際に楽器店に足を運んで試奏させてもらいましょう。
ギターを購入する際、譲れない点がいくつかあります。
僕の場合1番にネックの握り具合、2番に音。3番目がデザイン(色も含めて)です。
ネックの握り具合
1番は音じゃないの?と思った方もいるかもしれません。
でも考えてみてください。弾きにくいギターを我慢して弾くほどストレスの溜まることはありません。
仮に「最高の音」だったとしてもです。
弾きやすさを計るにはネックの幅、厚み、スケール(弦長)の3つに注目してください。
エレキから乗り換えるときは幅が細くて薄いものが弾き安いでしょうが、アコギの弾き方になれると適度に厚みがあったほうが弾きやすかったりします。
スケール(弦長)は気にしてない方も多いかと思いますが、10mm違うだけで演奏性に大きく影響します。
長いと弦の張りが強くなり、フレット間の距離も遠くなるので手の小さい方や指の力の弱い方にはおすすめできません。
短いと張りが弱くなりストロークでの迫力は低下します。
ちなみに私はフィンガー中心なのでショートスケールの24.9インチ(632.5mm)が一番合っているようです。
アーチトップの購入を考えてる方、一般にロングスケールが多いので覚悟しておきましょう。
音
音の好みも様々で一概に言えたものではありませんが、音はボディーサイズによって7割、材で3割決まると思っています。当然ですがボディー大きいものほど音も大きくなります。
注目すべきは「胴の深さ」です。
胴が深ければ低音がしっかり鳴りますが、音がこもりがちになるので繊細なフィンガーピッキングには向きません。ストローク中心やライブで使うならこちらが良いでしょう。
私は5,6弦のかりっとした音が好きなので胴の薄めのものを選びますが、あまり薄いとペラペラした貧弱な音になります。音も小さくなるのでライブなどにはあまり向きません。(エレアコは別ですが)
良いギターをお求めなら中音に耳をすませましょう。中音は材に左右されるので安いギターではなかなか出ないものです。
材についてもう少し。
ボディー材でよく比較される、ローズウッドとマホガニーですが、オールマイティーな音ならローズ、ブルース、カントリーならマホでしょうか。マホは乾いたサウンドに向いてますが、しっとりした曲には不向きかもしれません。
指板には、ローズウッドとエボニーが比較されますが、私はそれほど違いは感じません。エボニーのほうが若干すべりが良いような気もします。
合板、単板の違いは鳴りが良くなるまでの時間の違いでしょうか。
単板は買ってすぐでもそこそこなりますが、合板は時間がかかるそうです。
名器と呼ばれたYAMAHAの「赤ラベ」は合板ですから時間をかけて弾き込めば必ずしも悪いとは言えません。
デザイン
音のことまで考えると基本的なデザインが限られてくるのが分かると思います。
だからデザインは3番目なのです。
ギブソンのジャンボのようなデザインに繊細で粒立ちの良い音色を求めても無理難題です(笑)
色なんかはそれこそ好みですね。
私は基本的にサンバースト・フェチですが、ナチュラルも月日を重ねて飴色に変化していく楽しみがあります。
塗装の仕方も要チェックです。後々手入れの仕方が違ってきますので、楽器店でしっかりたずねましょう。
とはいうものの、初めてのギターなら1番、2番をすっ飛ばしてデザインや色だけで選んでも良いでしょう。
気に入ったデザインなら毎日でも手にしたいものですから上達も早くなります。
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