知ってるようで知らない ギターおもしろ雑学事典
「知ってるようで知らない」と接頭辞がついていますが・・はっきり言いましょう。
7割くらい知っていました(;・∀・)
著者の湯浅ジョウイチという方のプロフィールをみると僕より少し年上ですがほぼ同世代。
たぶん僕らの世代って同じようなギター音楽に感動して、同じようにギターにのめりこんでいたのでしょうか。シーケンサーを使ったコンピューター・ミュージックが普及する直前ですからね。ある意味ギターミュージック全盛のときだったからかもしれませんね。
これが、5歳ほど年下になるとかなり見方は変わるのかな?
ギターの掲示板を覗いていると「へ~こんなことも知らないんだ」って驚くことがあります。それは僕だけでなく僕らの世代共通の感想だと思います。インターネットは情報の共有が特長だと思っていますが、あまりに情報が多すぎて「知って置くべき知識が何なのか」が判らなくなってるのかもしれません。
もちろん本書で書かれているような雑学、例えば「タブ譜の原型は16世紀には既にあったんだよ」とか「ソリッドギターを最初に作ったのはフェンダーだよ」とかそんなことを知っていてもいなくても大したことではありません。
前半、第1章~第2章はギターとギターミュージックの歴史の解説
特にギターシーンの解説は、かなり広範囲に及ぶので広く浅くの感が否めません。ひまな時に「へ~~」とか言いながらペラペラ読むのが正解でしょう。
ただ、第3章「ギターができるまで」と第4章「ギター目利き養成講座」は、なかなか興味深い内容です。日々のメンテナンスやギターを買うときに知っていなければいけない基礎知識の部分が端的に書いてあるのでじっくり読みたいところ。
全般にギター入門者~初心者向けの内容ですが、逆に「ギター弾きなら知ってて当然」の常識とも言えます。
ギターをはじめたばかりの方なら早めに読んでおくのが吉でしょう。