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アームズ・コンサート~三大ギタリスト夢の競演

1983年、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでとんでもないコンサートが行われていた。

伝説のブリティッシュ・ブルースバンド「ヤードバーズ」の歴代ギタリスト、俗に三大ギタリストと呼ばれるエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジが共演していたのだ。

このコンサートはロニー・レイン(元スモール・フェイセス 故人)の発案で行われた。
ロニー自身が患っていた難病「脳脊髄硬化症」の調査研究機関へのチャリティーが目的であった。

趣旨に賛同したのは三大ギタリストだけではない。
チャーリー・ワッツ、ビル・ワイマンといったローリング・ストーンズのメンバー(当時)スティーブ・ウィンウッド(彼の歌うR&Bはグルーブ感が最高です!)、アンディー・フェアーウェザー・ロー、レイ・クーパー、サイモン・フィリップスといったイギリスを代表する超豪華なキャスティングだ。

実はこの音源、FMでオンエアされていて、僕も当時エアチェックして何度も繰り返し聞いていました。
映像で見ると印象が違いますね。
アンディー・フェアーウェザー・ローをはじめクラプトンの90年代主要なツアーメンバーが多く登場したり(おそらくこの頃から組みだしたのでしょう)ジミー・ペイジがローズのテレキャスを弾いていたり、ジェフ・ベックがサムピックを使っていたり、音だけではわからなかった新たな発見がいっぱいです。

寡黙なジェフ・ベックが「今夜は特別な夜だからね。」と前置きして歌う「HI-HO SILVER LINING」にはあらためて目頭が熱くなってしまいました。(歌は下手ですが ^^;)

後半では三大ギタリストが揃い踏み。「レイラ」でギターバトルを見せてくれます。
クラプトンとベックが絡む中、ペイジ一人ノリが違うのも「らしく」て良いです(笑)
ちなみにペイジは「天国への階段」のインストもグダグダです(汗)

熱狂に包まれる中、最後にこのコンサートの発案者ロニーレインが現れます。
彼の歌う「グッドナイト・アイリーン」はなんとも暖かく、やさしい。
彼のためにこれだけのメンバーが集まったというのも納得です。

この夢のようなステージを残してくれたロニー・レインに感謝し、ただ彼の冥福を祈るばかりです。

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ジェフ・ベック, ジミー・ペイジ, ポール・ロジャース, チャーリー・ワッツ, ビル・ワイマン, ケニー・ジョーンズ, ロニー・レイン, エリック・クラプトン
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この記事を書いた人

12才よりギターを始めキャリアは30年以上。
20代半ばでブルースに目覚め、集めたCDは100枚を超える。

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