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ブルースギターの常套句 生 !( DVD版 )

教則本なしでは、ちょっとつらいかも。。。

リットーミュージックの「常套句」シリーズは、そもそも「分類しパターン化したフレーズ集」というコンセプトです。本来、ある程度弾ける人が手持ちのリックを増やすために使うもので、初めて取り組む、一から勉強したいという人には不向きかもしれません。

その「常套句シリーズ」のなかでも、抜群に人気が有り、ついに続編まで作られたのがこの「ブルースギターの常套句
生!」です。

人気の秘密は、もともとカントリーブルースの奏法を映像で見る機会が少ないということもさることながら、打田先生のスタイルごとにきちんと特長を捉えた練習曲の選択と、他の「常套句シリーズ」と違い1パターンが1コーラス以上の長めになっていて初心者にも理解しやすい点ではないでしょうか?

80ページの完全コピー譜つきブックレットが用意されていますが、奏法の解説は短くあまり詳しいことは書いていません。

このシリーズ全般にいえることですが、もう少し詳しい解説が載っている教則本と併用して活用するのが、上手い使い方でしょう。

97年にビデオで発売され、現在はDVD化されています。同シリーズの中でもトップクラスの人気です。
有名ブルースマンの基本的なスタイルを練習曲として28曲収録してあります。

恐らく誇張しているのでしょうが、指の動きが非常に美しく(クラシック・ギタリスト並!)弦の押さえかた、ピッキングする弦が目で見るだけでもわかりやすくなっています。

打田先生のスタイル分類は、どの教則本もほぼ共通しているので、他の打田先生の著書と組み合わせて使うと、より理解が早いでしょう。

後半には、取り上げた練習曲の中で難しい部分を、わかりやすく説明してくれる親切設計で、他の「常套句シリーズ」よりは、教則の意味が強いようです。カントリー・ブルース・ギター(CD付き)のビデオ化という感じでしょうか?
取り上げる曲もほぼ共通しているので、出来れば両方を見比べながら練習することをおすすめします。

前作で取り上げなかったブルースマンを中心に、打田先生のオリジナル曲を含めて28パターンを収録。
有名どころの基本パターンは前作で出尽くしているので、今回はかなり耳慣れないブルースマンの名前が飛び交います。前作を見てない人や、初めて、カントリーブルースに挑戦する人は「生1」を先に見ておいたほうが良いかもしれません。(といっても難易度が上がっているというわけでは無いので、その点はご安心を)

ストラミングで弾かれていたものをオルタネイト・ベースのフィンガー・ピッキングにしたり、スライド奏法ではエルモア・ジェイムスを取り上げたりと、ブルースマンのスタイルを単に完コピするのではなく、エッセンスを上手くアレンジして応用しやすいように工夫されています。「常套句シリーズ」のコンセプトには今作のほうが合致しているかもしれません。

今回はDVD専用に作られているので、マルチ・アングルに対応しています。
やっぱり教則メディアはDVDのほうが格段使い勝手が良いですね。

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この記事を書いた人

12才よりギターを始めキャリアは30年以上。
20代半ばでブルースに目覚め、集めたCDは100枚を超える。

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