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ギター・スタイル・オブ・ロバート・ジョンソン ( DVD )

打田十紀夫

ロバジョン・スタイルを徹底分析!

ロバート・ジョンソンという人のギタースタイルは「デルタ・ブルース」に分類されています。
ジョンソンが録音を残した1936~37年というのは、実をいうと「シティー・ブルース」が全盛を迎えていた頃で、ブルース自体が非常に洗練されたものになりつつある時代でした。
ロバート・ジョンソンも当時、何度もシカゴへ足を運びロニー・ジョンソンや、ビッグ・ビル・ブルーンジーらに影響を受けたといわれています。
一見、感情的で神がかりのようなギターを弾く伝説のブルース・マンにも、そんな勉強熱心(?)な一面があるんですね。

さて、この教則DVDはそのロバート・ジョンソンのギタースタイルをタイプ別に分析し奏法を解説しています。
比較的スローで弾きやすいモノトニック・ベースの「LOVE IN VAIN」から、スライドとフィンガリングを組み合わせた高度な「CROSSROSD BLUES」まで、難易度順に並んでいるので、単にジョンソンのスタイルを学ぶだけでなく、基礎的なカントリー・ブルースの奏法を学ぶにも適していると思いました。

しかし、こうやって分析すればするほどジョンソンのすごさというのが際立ってきますね。非常に感情的で、小節数やリズムも不定形でありながら、微妙なハーモニーや細かく入る経過音などは驚きの連続です。

このDVDは1995年にビデオとして発売されたもので、DVD化にあたり、デモソングだけを連続して再生できるメニューなどが加えられました。練習用としても、観賞用としても活用しやすい便利な機能ですね。

タイトル通り完璧な作品集。その短い生涯に録音された全29曲(41テイク)をすべて収録。
レビューはこちらから

ギター用楽譜集。
「やっぱ無理。。」という人も多いようですが、根気のある人は是非挑戦してみてください(笑)

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この記事を書いた人

12才よりギターを始めキャリアは30年以上。
20代半ばでブルースに目覚め、集めたCDは100枚を超える。

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