究極のブルース・ギター練習帳
究極とはいえないまでも非常によくまとまっています。
エレキ・ギターしかも中級者向きで、難易度はさほど高くないが「手ごたえのある」フレーズ集です。
特定のギタリスト、例えば「エリック・クラプトンのように弾きたい!」と明確な目的のある人には、ジャズブルースのフレーズやブルーグラスっぽいフレーズがあったりで若干総花的なのは否めません(「究極」シリーズは全般にそうなのですが。。)
どちらかというと、バンドを組んでいてギターアレンジの幅を広げたい人向きですね。
低音弦のバッキング、ペンタトニック・スケールの解説から始まって、バッキング・パターンのフレーズ集、ソロ・フレーズ、アーティスト別のパターンと進行します。
ブルースではエレキでもフィンガーピッキングを多用する点に着目したり、キメのフレーズ集(ターン・アラウンド)があったりと、今までのブルースギターの教則本では案外盲点になっていた部分が丁寧に解説されているのが目を引きます。
ワウ・ペダルの使い方なんていうのはちょっと斬新です。
合間に入るワンポイント・アドバイスには僕がブルースギター講座で上手く説明できなかったこと ^^; 例えばマイナーペンタとメジャーペンタとの関係やコード周辺の音を使ったフレージングなど「肝」になる部分が紹介されているので見落とさないように(笑)。
巻末に「ボトルネックの作り方」があるのがちょっと嬉しかったです。やってみようかな。
小型本でページ数もさほど多くないですが、非常によくまとまった「良い教則本」だと思います。
p.s しかし「究極の~練習帳」というネーミングはよく出来てますね。つい買っちゃったもんなあ(笑)