a-ki's factory blog

American Folk Blues Festival Vol.1(DVD)

とんでもない映像がDVD化された !!!

「アメリカン・フォーク・ブルース・フェスティバル」は1960年代後半にアメリカのブルースマンたちがヨーロッパで行ったツアー。当時ヨーロッパでは「トラッド・ブーム」「ブルース・ブーム」で地元アメリカ以上に歓迎されツアーは大成功だったそうだ。

このDVDは、どうもドイツでテレビ放映用に収録された映像を編集したものらしい(ライナーノーツが全部英語なので確認できなかったが^^;)観客がいるステージでの映像と、いかにもテレビ用のセットでの演奏が混ざり合っている。

なんにしても、映像が残っていることさえ知らなかったブルースマンや、とんでもない超大物の夢のようなセッションなどレアな映像がテンコモリである。
しかも全編モノクロながら高画質かつ高音質なのだ!21世紀のデジタル技術にとにかく感謝!
「生きててよかった。」と思わせてくれるDVDだ。

T-Bone Walker “Call When You Need Me”

いきなり、Tボーンの登場だ!ブルース・バッキングのお手本のようなギターを聞かせてくれる。
歌はシェイキー・ジェイク。バンドではなく、二人きりのセッション。

Sonny Terry & Brownie McGhee “Hootin’Blues”

続いて”フーピン”サニー・テリー。バンプもフーピン(裏声の掛け声)も絶好調。
カントリー調のダンスチューンを披露する。

Memphs Slim “The Blues Is Everywhere”

メンフィス・スリムがピアノをコロコロ転がしながら歌ってるバックでギターを弾いているのはTボーン。

Otis Rush “I can’t Quit You Baby”

「オ~~~~~~~~~~アイ・キャン・クイッチュー・ベイベ~」
オーティス・ラッシュの登場だ!歌もギターもめちゃめちゃ熱いぞ!

Lonnie Johnson “Another Night To Cry”

一転してクールな紳士の登場、ロニー・ジョンソン。
憧れのロニーの映像が見れるなんて思っても見なかった(涙)
バックでベースを弾いているのはウィリー・ディクソン。
サニー・ボーイIIが敬意を表して絶賛する姿も印象的。

Sippie Wallace “Women Be Wise”

女性クラシック・ブルース。20年代のシカゴを思わせる。

John Lee Hooker “Hobo Blues”

ジョン・リーの弾き語り。ストンプも絶好調でドロドロのワンコード・ブルースを聞かせる。
なぜか顔のアップが多いがちょっと怖いぞ(笑)

Eddie Boyd “Five Long Years”

スローなピアノ・ブルース。あまり映っていないがバックでギターを弾いているのはバディ・ガイ。

Walter “Shakey” Horton “Shakey’s Blues”

リトル・ウォルターに名前を譲ったといわれる。”ビッグ”ウォルターのハープ・インスト。
あまり注目していなかったがものすごいテクニシャンなのね。
ブロー・ベンドやタング・ブロックなど、さまざまなハープテクを見せてくれる。

Junior Wells “Hoodoo Man Blues”

ジュニア・ウェルズと言えばバディ・ガイとのコンビが有名だが、このときのギターはオーティス・ラッシュ!

Big Joe Williams “Mean Stepfather”

ぼろぼろの自作9弦ギターを抱えてビッグ・ジョーの登場。
せかせかとギターのボリュームをいじっているが、何の効果か良く分からん(笑)

Mississippi Fred McDowell “Going Down To The River”

フレッド・マクダウエルのディープなカントリーブルース。

Willie Dixon “Weak Brain And Narrow Mind”

ウィリー・ディクソンが生ギターを弾き語り。これって結構レアじゃないか!?
ギターが異常に小さく見える(笑)

Sonny Boy Williamson “Nine Bolow Zero”

いよいよサニー・ボーイ II の演奏だ。
まるで歌うかのような強烈なスロート・ビブラートが圧巻!
バックですごいローリング・ピアノを弾いているのはオーティス・スパン。

Otis Spann “Spann’s Blues”

そのオーティス・スパンのソロ。軽快なブギーピアノと歌も結構いけてる。

Muddy Walters “Got My Mojo Working”

大御所マディー・ウォーターズの登場!
彼の映像は珍しくないが、ハープを吹いているのはサニーボーイ!
超大物同士の奇跡のセッションだ!

Finale “Bye Bye Blues”

出演者全員のメドレー。バックで楽しそうに踊っているロニージョンソンがほほえましい。

Earl Hooker ( ボーナストラック )

ボーナス・トラックもレアだ。
存在は地味だが超達人なギタリスト「アール・フッカー」の登場。
スリーピースのブルース・バンドでこれだけ厚みのあるアレンジが出来る人は少ない。
ロック少年は是非勉強するように!歯でギターを弾くパフォーマンスも見せてくれる。
トレードマークのダブルネック・ギターではなく、サイケなペイントをしたレスポールを使っている。

待望の第2弾
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見逃せない第3弾
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この記事を書いた人

12才よりギターを始めキャリアは30年以上。
20代半ばでブルースに目覚め、集めたCDは100枚を超える。

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