American Folk Blues Festival Vol.2(DVD)
1960年代後半にアメリカのブルースマンたちがヨーロッパで行ったツアー。「アメリカン・フォーク・ブルース・フェスティバル」のDVD化第2弾。
Vol.1 と同時発売だったことからか、同じブルースマンが登場しても内容がかぶらないよう配慮してあるのが嬉しい。
今回の目玉はなんと言ってもマジック・サム。
活躍した時期が短く映像が残っていることさえ驚きだが、この時期は脂の乗り切った、また皮肉にも死の直前である1969年の映像だ。(ボーナス・トラックに2曲収録)
サニー・ボーイがハーモニカ1本で吹き語り?バンプのテクニックとバリエーションに注目!
酒場のセットに入ると、サニーランド・スリム、ウィーリー・ディクソンらシカゴのオールスターの面々が待ち構える。
ピアノを弾いていたサニーランド・スリムがボーカル。
今度はウィリーがボーカルをとる。ものすごく「どもり」ながら歌う姿がユーモラス。
場面が変わって、いよいよライトニン・ホプキンスの登場だ!モージョ・ハンド1曲というのはちょっと寂しいがいつ見てもかっこいい!
ロニー・ジョンソンがギターを弾き、サニーボーイがハープ。ロニーは裏メロ弾きまくり。まるで人気絶頂の30年代の頃を思わせる。
Vol.1ではギターのみだったが今回は歌も堪能できる。水平弾きのパフォーマンスも注目!
ブラウニー・マギーの髪の毛がない??1962年の映像だがこの人はげてたっけ?
今回のメイン「ハウリン・ウルフ」ちょうどこの時期は人気実力共に最高潮のとき。CDだけではわからない彼の魅力が満載だ。
ラストはハーモニカ・メドレー。シェイキー・ホートンをはじめ、一流ハーピストに混じってなぜかジョン・リー・フッカーの姿が。。。しかも下手だし(笑)ママ・ソーントンに励まされながらアドリブをとる姿が笑える。(出来ないなら断れよ)
Vol.2の超目玉!なんとマジック・サムの登場だ!
1969年ということは心臓発作で亡くなる直前ということになる。恐らく映像として残っているのは最後のものだろう。(映像そのものも貴重なのは言うまでもない。)
なぜかストラトではなく、アール・フッカーのレスポールで演奏。
それにしてもすごいテンション!特に2曲目の超高速ブギーはテン・イヤーズ・アフターを彷彿させる。
しかもなんと全編フィンガー・ピッキングだ!
もっと、長生きして欲しかった。。(合掌)