エリック・クラプトンのブルース名盤感想
ブルーズ大好きオヤジのエリック・クラプトンが満を持して発表したロバジョンのトレビュート・アルバム。
タイトルの「Me&・・・」はビリー・ポールの名曲 Me And Mrs. Jonesのパロディー?
ジャケットのイラストではアコースティックな弾き語りを連想させますが純然たるバンド・サウンドです。アンプラクドの再来を期待して聞くとがっかりしますのでお気をつけください。
しかし、クラプトンがかつてこんなに楽しそうにプレイしているアルバムはあったろうか?
ライナーノーツを読んでいるとロバート・ジョンソンのボーカルを忠実に再現しようとしたようだが、ぜんぜん別物(笑)
でも良い方に転んだ感じ。本当に楽しそうに歌ってるもんなあ。
心のこもった歌は人の心に届くもんだと改めて思いました。
やっぱ、ブルーズは歌やね♪
ギターも冒頭からロバジョン得意のリックを披露。
還暦近くなり、少年の心に帰ったようなクラプトンにちょっとホノボノです(笑)
バックのメンバーはいつものメンバーながらアレンジにすごく幅があって一気に聞けてしまいました。
特にジェリー・ポートノイ のハープはいつ聞いても素晴らしいですねえ。
クラプトン以上に歌ってますよ。
他のミュージシャンがカバーした曲と比べて評価が分かれるかもしれませんが、僕は肯定的に聞きました。
クラプトンファンはもちろんブルーズ入門者にもオススメします!
ミー&Mr.ジョンソン
”偉大なるキング・オブ・ブルーズ”B.Bキングとエリック・クラプトンのコラボレーション・アルバム。
フロム・ザ・クレイドルの時よりも肩の力が抜けたのか、セッションを楽しんでる感じです。
ご親切にも右チャンネルがキング、左がクラプトンときっちり分けてミキシングされているが、そんな必要なかったようですね。
キングのギターもクラプトンのギターも唯一無比、決して聞き間違うことはありません。
R&Bではクラプトンも健闘してますが、ホンイキのブルーズではキングの貫録勝ち!
コラボ作品としてはHold On! I’m Comin’(サム・アンド・デイブの名作)が秀逸です。
ブルース曲ではないのですが、まさにコール・アンド・レスポンス!
サビからエンディングにかけてのグルーヴ感はチキン・スキンぞくぞくです。
このアルバムが出る少し前に偶然クラプトンのライブとキングのライブを続けて見たのですが、キングの方が断然良かったですね。(握手してもらいました。感激!)
機会があれば皆さんにも見ていただきたいですね。
つうか、また日本に来ることはあるのだろうか?
アンプラクドの成功で気を良くしたのかどうかは知らないが、それまでのAOR路線と決別するかのようなスーパー・ヘビーなブルース・アルバムに仕上がっています。
まるで、それまでの自分を振り払うかのような激しいギターが印象的です。
ちょっと歪ませすぎかな?という気がしないでもないですが、往年のミスター・スローハンドの異名を思い起こさせる弾きまくりは、ギタリストとしてのクラプトンを大好きな方にもたまらないと思います。
このアルバムを聞くと感じるのですが、若い頃彼はフレディー・キングやオーティス・ラッシュのコピーを相当してたんでしょうね。
スクィーズ・ギター最高!
ちなみに「クレイドル」は「ゆりかご」のこと。
「これからは大好きなブルースやるぞ!」っていう決意表明だったのでしょうか?
1992年。日本のバブル経済が崩壊を始めた頃、日本のブルーズ・バブルが始まった!
CDショップにはかつて無い大量のブルーズCDが並び、楽器屋のアコギ売り場は一様に売り場面積を倍増し、リゾネイト・ギターなどという見慣れないギターがディスプレイを飾った。
そのきっかけになったのは、他でもないこの一枚のCDであった。
実際には、もろブルーズという曲は収録の半分ほどなのだが、彼のギター1本で弾き語るブルーズは当時音楽シーンの端っこに追いやられていたギター小僧に古くて新しいジャンルと勇気を与え、かつてのブルーズ小僧には再びアコギを手にする大きなきっかけを与えた。
他でもない私もこの1枚をきっかけにブルーズにのめりこんだ一人だが、今般のCDショップを見るにつけ、もはや10フェイスに満たないブルーズCDの売り場を、ただ寂しく思う限りである。
実はまだ聞いていないのですが(汗)
クラプトンがヤード・バーズ脱退後ジョン・メイ・オールに誘われてギタリストとして参加したアルバム。
ブルースギタリストとしてのクラプトンはこの頃が一番評価が高いようです。
当時クラプトンは若干21歳!ん?ってことはもう50年前!?